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【星空への憧憬】宙のヒマワリ~気象衛星 ひまわり~

まえおき

☆この記事は星や宇宙をテーマにしたPCゲーム『星空のメモリア』『アストラエアの白き永遠』が好きな管理人がそれらのテーマに関わる話を紹介する記事です。

☆この記事は『アストラエアの白き永遠』からは日本の宇宙開発についての話を紹介する記事です。
☆管理人は専門の知識は全くありません。技術的な部分については完全にコピペです。ご了承ください。
☆この記事には人工衛星の擬人化要素が含まれます。
☆この記事は主にしきしまふげん著『現代萌衛星図鑑』または同氏の発行した同人誌と、ネット上の情報を引用、要約した記事です。

現代萌衛星図鑑現代萌衛星図鑑
(2009/06/10)
しきしま ふげん

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☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
気象衛星「ひまわり」
言わずと知れた日本の防災の要。日本初の気象衛星であり、1977年に1号が打ち上げられて以来、30年以上に渡り日本の、そして太平洋の空を見守り続ける空の花。
日本の衛星といえば今や「かぐや」「はやぶさ」と言った花形がいますが、それ以前で言えばこの「ひまわり」が一番有名な衛星だったといって間違いないと思います。
そんな「ひまわり」の8号の打ち上げはもう間もなく、10月7日です。

そんな「ひまわり」の名前が、もしかしたら途絶えていたかもしれないというお話です。
1999年、それまで5代に渡り勤めを果たしてきたGMSシリーズから新型のMTSATシリーズに役目が引き継がれることになりました。
GMSシリーズとは、おそらく多くの人が「ひまわり」と聞いて連想するであろう、スピン安定式の衛星です。
http://www.jaxa.jp/projects/sat/gms/index_j.html
対してMTSATは大きさがGMSの10倍(!)の最新型の大型衛星。
気象衛星ではなく運用多目的衛星であり、気象観測だけでなく飛行機の航空管制の役割も与えられています。
http://www.jma-net.go.jp/sat/satellite/satellite.html
「ひまわり5号」に代わる新たな衛星「MTSAT-1」は「みらい」と名付けられ1999年11月15日、H-Ⅱロケット8号機に乗せられて種子島宇宙センターから打ち上げられました。

しかし、「みらい」が宇宙に咲くことはありませんでした。
H-Ⅱロケット8号機はエンジンの破損により水力を失い、地上から爆破されました。
当然「みらい」も一緒に。

この事故により、日本の気象観測は窮地に立たされます。本来「ひまわり5号」は「みらい」に役目を譲り引退するはずでした。
GMSシリーズの設計寿命は5年。「ひまわり5号」は1995年に打ち上げられたため、もはや引退間近。
もし5号が機能を停止した場合、日本の防災は「ひまわり」が打ち上げられる以前の昭和50年代のレベルに逆戻りしてしまいます。
それまで「ひまわり」のおかげで台風の脅威に備えることができていた予測がいきなり丸裸になってしまうのです。
それがどれほど恐ろしいことかは想像に難くないでしょう。

新しい衛星が打ち上げられるまで早くて5年と言われるなか、懸命の運用により「ひまわり5号」は設計寿命の5年を越える8年もの間気象観測の任務を続けました。
そして2003年5月22日からは、「ひまわり」に代わり米国の気象衛星「ゴーズ9号(GOES-9)」を借り受け、日本の気象観測はかろうじて途絶えることなく継続されました。
「ゴーズ9号」が「ひまわり」に代わり観測を行っていた期間、NHKのニュースでは気象衛星からの映像をそれまで「ひまわりからの映像」としていたのを「気象衛星からの映像」としていたそうです。
その間、H-Ⅱロケットの失敗に学び改良されたHⅡ-Aロケットが開発されましたが、HⅡ-Aロケット6号機が打ち上げに失敗。
他にも衛星のトラブルも相次ぎ、日本の宇宙開発事業全体にとって厳しい時代が訪れました。

そして、2005年2月26日。
1年3ヶ月の長い冬が終わり、H-ⅡAロケット7号機が打ち上げられました。

それはそれは美しい打ち上げでした。H-ⅡAは日が落ち始めた種子島宇宙センターから、沈んだ太陽を追いかけて東の空へ。暗い空を背景に、残光を下から受けて、ロケットの発射煙は不思議な色に輝きます。その光は、遠く熊本や長崎からも確認されました。
皆が見上げる空に長い長い尾を引いて昇っていく7号機。それはH-ⅡAロケットが再び日本の空に帰ってきたことを象徴する光景でした。
『現代萌衛星図鑑』より


そしてそのH-ⅡAロケット7号機の乗せられていたのが「MTSAT-1R」。空に消えた「みらい」の後継機です。
打ち上げは無事成功。3月8日、「MTSAT-1R」は静止衛星軌道に達しました。
そして、この衛星は「ひまわり6号」という名が付けられました。名前については気象庁と国土交通省で対立がありましたが、気象庁の国民に広く親しまれている「ひまわり」という名前を、という主張に国土交通省が折れ、「ひまわり」の名が受け継がれることになったのです。

「ひまわり」はこれからも3万6000kmのかなたから、地球を見つめて咲き続けます。その花言葉である「あなただけを見つめます」の意味のままに。
『現代萌衛星図鑑』より


☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

8号打ち上げギリギリ前になってしまいました。本当は先に「はやぶさ2」の記事を書いてからと思っていたのですが、ズルズルと後回しにしていたらこのタイミングになってしまいました。
「ひまわり」の一族はトラブルを起こさない優等生のため、それがあることが当たり前に思ってしまいますが、何かあった場合、日本とその周辺地域の防災に与える影響は計り知れないものがあるのですね。
まもなく打ち上げられる8号はなんと平成41年まで運用される予定だそうです。
これからも日本の空に「ひまわり」が咲き続けることを願います。
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