ハヤのそらね

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ウルトラマンギンガS『ガンQの涙』~ガンQを好きにならずにいられない~



普段のギンガSは1回見たら終わりなのですが、今回は一週間で3回見てしまいました。
それぐらい今回の放送が見事だったので感想とか。




このエピソードの主役はガンQにされてしまったさえないサラリーマン吉田と、母子家庭のサトル少年。この二人です。彼らの交流にはウルトラマンも防衛チームも介入することなく、サトルの自転車の練習に付き合うという、どこか昭和の香りのする(そういえばタイラント回でも自転車の練習をしていましたね)触れ合いが描かれます。

これは、現代社会の一角に突然怪獣が現れるという、ウルトラゾーンのコンセプトが色濃く反映されているように思えました。(今回の監督田口清隆さんはウルトラゾーンのドラマを手がけた人だそうです)
ゾーンでは大人と宇宙人、という組み合わせが主流でしたが、今回は子どもと怪獣。それこそ実相寺監督の描いたガヴァドンと子どもたちをはじめとして、ウルトラマンマックス「第三番惑星の奇跡」などといった記憶に残る、語り継がれるストーリーがありますが、このエピソードもそれらに比肩するものになっていく気がします。

次に演出面ですが、所々のカメラワークが実相寺監督のそれを彷彿とさせる気がしたのですが、他の方も同様の感想を持ったようでした。
というか、アパートの大家さん役が実相寺監督の奥様の原佐知子さんということで、これはもう完全に実相寺昭雄リスペクト回といっていいでしょう。
元の実相寺作品と比べると毒が足りないか、とも思いましたが、歩きスマホに夢中で怪獣に気づかない女子高生や、問答無用で殴りかかるギンガなどは、怪獣よりも人間の方が非常識であるという対比にも思えました。

そして、黒幕のアクマニヤ星人。元はウルトラマンレオに登場した宇宙人で、怪獣図鑑では目にツノが刺さった写真で掲載された姿ばかりのマイナー宇宙人ですが、なんでも目にツノが刺さっても平然として、腕が千切れても腕だけで攻撃してくる、レオもアストラと2対1で勝てたという難敵なのですが、今回は完全に間抜けな敵役としての登場となりました。今までメジャーな怪獣ばかり登場していたギンガでこのチョイス。

あるゆる点がギンガシリーズの中では異色の今エピソードですが、時にこういった異色のエピソードが入ることこそ、ウルトラのテレビシリーズの魅力であるのも確かでしょう。その意味ではウルトラマンギンガのシリーズ全体を引き締めるエピソードといえるのではないでしょうか。ギンガSになってからは制作サイドもレベルが上がってきて、特撮シーンも力が入ったものになった印象があり、終盤に向けて勢いがついてきたように思います。

最後のシーン、自転車に乗っている子どもの顔はハッキリとは見せないんですよね。あくまで後ろ姿と前カゴにくっ付いたガンQの人形を見せるだけ。
そして吉田も声をかけたりせず笑顔で見送るだけ。

まさかあのキモい怪獣筆頭のガンQの人形を見てここまで爽やかな気持ちになれる日が来るとは思いませんでした。


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(2014/04/26)
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ところで吉田さん、会社を無断欠勤してますけど、大丈夫だったのでしょうか…
UPGがうまいことフォローしてくれたんだよね、きっと。
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